BORUTO -ボルト- レビュー

作者: 岸本斉史・池本幹雄 / ジャンル: バトル・少年 / 出版社: 集英社

更新日: 2026年3月25日

巻数: 既刊20巻+(BORUTO: TWO BLUE VORTEX 連載中) / 連載: Vジャンプ / アニメ: あり(テレビ東京系)
★★★★☆

どんな作品?

『NARUTO -ナルト-』の正統続編。七代目火影となったナルトの息子・ボルトが主人公の物語。平和になったはずの忍の世界に、大筒木一族という新たな脅威が迫る。父親の世代とは異なるスケールの戦いが待っている。

物語は大きく二つのパートに分かれる。第一部は月刊連載(Vジャンプ)で進行し、ボルトたち新世代の忍が殻(カラ)という謎の組織と対峙する。そして第二部『BORUTO: TWO BLUE VORTEX』では舞台が一変し、週刊少年ジャンプに移籍。時間経過を経て成長したボルトが、かつての味方すら敵に回る絶望的な状況に立ち向かう。

「オレは忍だ…父ちゃんとは違う、オレだけの忍道を行く」――親の背中を超える覚悟が、この作品の核心だ。

ここが面白い

  • ナルト世代の「その後」が見える — かつての少年少女たちが大人になり、親として、里のリーダーとして奮闘する姿が感慨深い。サスケが師匠ポジションなのも熱い。ナルトとヒナタの家庭描写、シカマルの参謀としての活躍など、ファンサービスにとどまらない「大人になった彼ら」のリアルな描写が光る。
  • ボルト自身の成長 — 最初は父への反発から始まるが、仲間や敵との出会いを通じて「自分の忍道」を見つけていく過程がしっかり描かれている。天才肌でありながらも才能だけでは乗り越えられない壁にぶつかり、そこで何を選ぶかがこの作品のドラマの核になっている。
  • TWO BLUE VORTEX の展開が凄い — 第二部に入ってからのストーリーの緊張感が段違い。ボルトが里を追われる立場になり、かつての仲間が敵になるという衝撃の展開は、ナルト本編のサスケ奪還編に匹敵するインパクト。週刊連載に移行したことでテンポも格段に上がり、毎週の引きが強烈。読者の間でも「第二部から本番」と言われるほどの盛り上がりを見せている。
  • バトルの進化 — 忍術に加えて科学忍具という新要素が加わり、バトルの幅が広がっている。作画も池本先生の迫力ある絵で見応え十分。特に大筒木との戦いでは惑星規模のスケール感があり、ナルト後半の「神」クラスの戦闘を正統に引き継いでいる。
  • 伏線と世界観の拡張 — 大筒木一族の謎、カーマの秘密、エイダとデイモンの能力など、考察要素が豊富。NARUTOでは語られなかった忍の世界の「上位存在」に踏み込むことで、世界観が大きく広がっている。

序盤から読むべき?

「TWO BLUE VORTEX が面白いと聞いたけど、第一部から読まないとダメ?」という疑問を持つ人は多い。結論から言えば、第一部から読むことを強くおすすめする

第二部の衝撃は、第一部でボルトやカワキとの関係性が丁寧に描かれているからこそ成立している。特にカワキの登場からイッシキとの決戦までのエピソードは、TWO BLUE VORTEX の前提として欠かせない。第一部は月刊連載だったため巻数も多くなく、比較的短期間で追いつける。

ただし、NARUTOを未読の場合はそちらから入るのが理想。少なくともナルトの終盤(忍界大戦編以降)の展開を知っていると、ボルトの物語がより深く楽しめる。

こんな人におすすめ

  • NARUTOが好きだった人(必読)
  • 親子の絆や世代を超えた物語が好きな人
  • 王道バトル漫画を求めている人
  • 長期連載に手を出しやすい巻数を探している人
  • 考察を楽しみたい人(大筒木の謎、カーマの伏線が豊富)
  • 「第二部から本番」系の作品が好きな人

まとめ

正直、序盤は「ナルトの続編」という看板の重さに苦戦している印象もあった。月刊連載ゆえのテンポの遅さ、ボルトのキャラクターが確立するまでの助走期間は否めない。しかし物語が進むにつれ、ボルトという主人公の魅力が確立され、TWO BLUE VORTEX 以降は毎話続きが気になる展開の連続。週刊移籍後の加速感は凄まじく、今のジャンプの中でもトップクラスの熱量を持つ作品になっている。

ナルトファンなら読まない理由がない。そして「ナルトは知ってるけどボルトは読んでない」という層が一番もったいない。今が追いつくチャンスだ。

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